美輪明宏版 「椿姫」
先月、一人で美輪明宏版「椿姫」を見たのでした。(やっとブログに書く^^; FBのみにならないようにする努力w)
今まで、彼の歌のステージは感動したし、涙もしたが、舞台では正直、ああ、美輪さまだな~とエンタメ的な見方しかしていなかった。
黒蜥蜴などは、庶民的からかけ離れた特殊な感性の持ち主が主人公だったりなどして、共感しづらいところなども多々あり。
ところが、椿姫という題材が題材で、元々が感動モノというだけでなく、結核患者の主人公の高級娼婦と、もうすぐ77歳になる(今は77歳になった)美輪明宏さんの体力?と完全にマッチ。題材の選択が大成功。
病気な感じが、老婆には見えず、ういういしいドレスを着て演じている姿は、段々と美しく若い女性にしか見えなくなってくる。
その上、主人公の苦しさや情、気高さなどが、彼ならではの説得力と演技で、ぐいぐい引きこまれ、2部から3部は、涙が止まらず、ティッシュを何枚も使い、鼻を鳴らさない様にがんばった。
舞台でここまで感動した事は、今まで無かったくらい、めちゃくちゃ感動して、会場内ももちろん心からのスタンディングオベーションで拍手喝采。
もう一度見たい!と思った舞台でした。本当に素晴らしかった。
純粋な愛に溢れていた。
あと、とても実際若くて美しいプロポーションの娼婦が、汚らしい言葉や所作で人をけなしたりすることに対して、美輪明宏のウエストも声も太くて年老いているはずなのに、所作も言葉遣いも美しく、優しい言い方と、時には気高いやり取りで、それで大変な美女に見えるのだ。前者はとても醜く見えるのだ。
彼の「女性の美しさは、なんだと思う?」という挑戦状を見せられた様な(笑)
やはり、雰囲気やムードが美しくなければ、「綺麗な人」という印象にはならないのでしょう。
美しいムードにするには、人を蹴飛ばすようなつまらないことを言わず、下手に出てへつらわず、気高く、でも親しみがあり優しく、攻撃してくる人には無視せずにそれなりに相手をしてあげてw、所作が綺麗で、言葉遣いも丁寧に・・・。
必ず枕言葉をつけて「どうぞよろしければ、お座りください」とゆっくり丁寧に言う、マナーの基本をきっちりおさえている。
基本をおさえた上で、愛情を持って、ちょっとしゃれたことを言ったり、人をいじくることを言っても気品に溢れるのだ。
愛とは? 女性の美しさとは? とそんなところを言葉無くても、きっちり伝えてくる無駄の無さの中に、笑いや涙がある、本当にすごい人。
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